30歳Web業界未経験でWebディレクターとして働くことになりました

当てにならないモニター調査

シルバーウィークはちゃんと暦通り休みです。

昨日はスポーツの秋らしく、会社の人に誘われて10年振りにテニスをしました。
凄く気持ちのいい天気で、楽しく運動出来て楽しかったのですが、
10年振りのテニスの反動は凄まじく、今日は全身に残る筋肉痛と戦いながら、
一日中ごろごろしていました。30代の体は使っていないと本当にボロボロです。。


話は変わりますが、このblogは「Webディレクターって何するの?」
というタイトルなので、たまには自分の最近の仕事の中身でも書いてみたいと思います。


最近一番大変だったと思った仕事は、あるお堅い企業サイトリニューアルに関わる
資料作成でした。そのサイトがリニューアルすることは既に決まっていて、
現在のサイトを利用したユーザーからのサイトに対するアンケート資料があります。

ざっくり言えば、

「このサイトは使いやすかったですか?」
「他にあったらいいなと思うコンテンツは何ですか?」
「サイト内で探している情報は見つけやすかったですか?」

みたいな質問が沢山ありまして、それにたいしての回答が1000人分あります。
その回答を分析して、どういうサイトにリニューアルすればいいのかを提示する為の
資料を作成する、という仕事をしていました。

このアンケートはある有名調査会社がモニターを使って作成したものなんですが、
回答を詳しく見ていくと、こういったモニター会社のアンケート調査が結構頼りにならない
事がよく分かります。


モニター会社のアンケートの問題点として大きいのは、

「会員が報酬目当てに適当にアンケートに答えているので、実際にちゃんとサイトを
利用して回答しているのか疑わしい意見がかなり多い」

という事です。

例えば「他にあったらいいなと思うコンテンツは何ですか?」という質問に対して、
既にサイトにあるコンテンツをあげている人が非常に多かったりします。
これは、サイト内で情報が見つけにくい状態になっているから?と考えることも出来ますが、
明らかにサイトを見ないで書いているであろう回答もかなり多く存在します。

そんな、あんまりあてにならないアンケート結果をもとに、「こんなサイトにしましょう!」
という提案をするのは難しい。。だからといってこんなアンケート意味ないよね!とは、とても
言えません(アンケートを取るのに結構お金掛かってますから…)なので、無理矢理アンケート結果
をまとめていきます。


アンケートの結果に信憑性が無いので、普通なら、

「アンケート結果」⇒「その結果を踏まえての改善方法」

となるはずのところを、

「最初に改善方法を考える」⇒「その理由づけとしてアンケート結果を利用する」

という形で資料を作成することに。


こういう作業をすると、ほんと世の中の統計資料とかって、結論ありきで都合のいい
データを抜き出して使われているんだろうなぁ…と実感します。
最終的にはA4で40P位の資料を作成したのですが、かなり集中して1日12時間×4日かかりました。
最初はどういう形になるか全然想像できないし、かつ、けっこう規模の大きい案件で動くお金も大きいのでだいぶお腹の痛くなる感じでしたが、無事に資料作成が終了しクライアントOKもでて良かったです。



なので、今回の「Webディレクターって何するの?」の答えは、


「当てにならないモニター調査を利用して、自分の意見を押し通す為の資料を作成するよ!」


です。


皆さん良い連休をお過ごし下さい~!